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考える人が喋るためのブログ

質感を持って重さがあり色鮮やか

共感覚ってご存知ですか。

共感覚(きょうかんかく、シナスタジア、synesthesia, synæsthesia)は、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。 例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりする。 英語名 synesthesia は、ギリシア語で共同を意味する接頭辞 syn- と感覚を意味する aesthesis から名づけられた。感性間知覚。

以上、wikiより引用。

 

今日はこの共感覚の定義ってなんだろうって話です。

私は共感覚者なのかそうでないのかわからないのですが、音は質量があり感触があり色があると思っています。茶色いふかっとした声の人が大好きだし、今日聴いていた音楽はノイジーなセピア色でした。ただ、これって誰でも持ち合わせている感覚だと思っているんですよね。

 

例えば「黄色い声」って言いますよね。若い女性の悲鳴のような歓喜の声です。

あれは高い声なので遠くまで飛び、硬い質感を持ちます。ボールを投げる時をイメージすると良いかもしれません。あの「キャーーー!」のイメージでボールを投げるときっと硬い玉を高く遠くまで投げると思います。そして色です。比喩表現は一度忘れてください。インパクトがあり耳につく声のような色といえばきっと原色系でしょう。そしてきっと彩度も高く色温度が高い色。

…イメージできました?ありがとう。想像できた貴方も私とおんなじです。

 

一音ずつ色が見える、普通に生活していても色が邪魔をするまでいけば認識機能の異常で特殊能力と言えるのかもしれません。しかし、この程度の感覚は想像力の延長線上ではないでしょうか。

なかなか同じ想像力を持つ人と出会えません。悲しい。

音だけでなく他の五感も使って認識することができるのはとても面白いですよ。

鈴虫の声は薄いガラスのように透き通った玉虫色で、焼き芋売りのおじさんの声はあったかい毛布みたいな紺色です。大好きな上司はマットなベージュのリップの声がして、私は今日も大森靖子の油絵のようなピンク色の歌を聴いて眠ります。

 

想像世界のススメ、っていうお話でした。

よければ貴方の好きな音について教えてください。